開幕11連勝は岡本のHR強奪男ら牽引 年俸総額28位でも…レイズの強さの秘訣

メジャー36年ぶりとなる開幕11連勝を飾ったレイズ【写真:Getty Images】
メジャー36年ぶりとなる開幕11連勝を飾ったレイズ【写真:Getty Images】

WBCメキシコ代表だったアロサレーナは11試合で打率.326、2本塁打、11打点

■レイズ 7ー2 レッドソックス(日本時間12日・セントピーターズバーグ)

 レイズは11日(日本時間12日)、本拠地で行われたレッドソックス戦に7-2で勝利し、1987年ブルワーズ(13連勝)以来の開幕11連勝を成し遂げた。36年ぶりの快挙には、驚異の数字が並んでいる。

 MLB公式サイトは「近代野球史上では、1982年のアスレチックスと並び3番目に長い開幕からの連勝だ。これ以上長い開幕連勝は、13勝0敗スタートを切った1982年のブレーブスと1987年のブルワーズだけだ」と説明。「今季99イニングを戦ってビハインドだったのは5イニングだけ、4月4日(同5日)のナショナルズ戦だけ」ということから、いかに試合を優位に運んでいるかが分かる。

 投打のスタッツで軒並みトップなことも快進撃の理由だ。11日(同12日)の試合終了時点で、勝ち星(11)をはじめ、チーム防御率(1.73)は唯一の1点台、完封勝利(4)、失点(20)、自責点(19)、被打率(.185)、打でも得点(83)、本塁打(29)、打点(81)、三振(最少の74)、出塁率(.365)、長打率(.580)までズラリと1位が並ぶ。

 またチーム作りの成功も特筆すべき点だ。MLBネットワークの番組「MLB Now」は、年俸総額が今季28位(7400万ドル弱)の中での快進撃であることに触れ、司会者は「レイズの年俸総額を4倍にしても、メッツには到底及ばない」と話した。2018年以降は高い勝率を誇るが毎年、年俸総額は25位以下の“最強コスパ”といえる。

 11試合を終え、チームを牽引するのはワンダー・フランコとランディ・アロサレーナ。2021年11月に、11年1億8200万ドル(約243億2000万円)で契約延長したフランコは、打率.311、出塁率.354、長打率.667、4本塁打、10打点。年俸4150万ドル(約55億4000万円)のアロサレーナは打率.326、出塁率.408、長打率.535、2本塁打、11打点と絶好調だ。アロサレーナは3月のWBCで岡本和真内野手(巨人)の大飛球をキャッチし、パフォーマンスでも話題を呼んだ。

 投手では、オフにザック・エフリンとFA契約としてはチーム史上最高額となる3年4000万ドル(約53億4000万円)の契約を結んで、MLB屈指のローテーションが完成した。2022年はこれまでトレードで獲得した選手のWARが26.6でMLBトップだったと分析。「アロサレーナをはじめ、中流選手のトレードで成功している。8日(同9日)、9日(同10日)の26人ロースターのうち、15人がトレードで加入した選手だった」と“強さの秘訣”を明かした。メジャー記録の13連勝まであと「2」。快進撃はどこまで続くのだろうか。

(Full-Count編集部)

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