大谷翔平は「審判を笑顔にさせる」 “不正投球”疑いも即謝罪…やり取りに米注目
左上腕部にサインを出す電子機器を付けていたため審判が疑った?
■エンゼルス 2ー0 ナショナルズ(日本時間12日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は、11日(日本時間12日)のナショナルズ戦で今季2勝目を挙げた。今季最長の7回を投げ、6四死球を与えたものの1安打無失点の好投。試合中には不正投球を疑われるも、審判が謝罪する珍しいシーンもあった。
5回を投げ終えた直後、三塁ベンチへ向かう大谷の前に、険しい表情のマルケス球審が立ちはだかった。厳しく禁止されている粘着物質の使用を疑ったようで、左腕をポンと叩いた。自らサインを出す電子機器「ピッチコム」を左上腕のユニホームの下に巻き付けていて投球のたびに触っていたため疑問に思ったようで、大谷も「疑われました」と苦笑い。審判は“事実”が分かると笑顔を見せた。
この場面に米メディアも注目。米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「オオタニは、不正投球を疑った審判を完全に控えめな態度にさせた」として、大谷のピッチコムを確認した後に「審判は即座に笑い出し、彼が思っていた疑惑は正しくなかったことに気が付いたようだった」と説明した。
全国紙「USAトゥデイ」のスポーツサイト「フォー・ザ・ウィン」も「オオタニが不正をしていないとわかった時、審判はすぐに彼に謝罪した」と報じた。大谷を「審判を笑顔にさせることができる稀少な選手だ」と称え、映像ではマルケス審判が「Oh, I’m sorry」と言っていた可能性を伝えた。