開幕投手の年間成績はどうだった? ハムのドラ8ら…昨年のパ6投手の働きを振り返り

山本由伸は2年連続投手4冠、千賀も防御率1点台をマーク

○石川歩(ロッテ) 2022年は2年ぶり3回目の大役を務めた。高卒新人の松川虎生捕手とバッテリーを組み、楽天を相手に7回無失点の好投で白星を挙げた。6月7日まで防御率1点台の成績を維持していたが、腰痛の影響による登録抹消を経てから調子を崩し、7失点を喫した9月13日の日本ハム戦がシーズン最後の登板に。故障もあって中盤戦以降に失速こそしたものの、防御率2点台でシーズンを終えたのは実に6年ぶりだった。

○山本由伸(オリックス) 自身初の開幕投手を務めた2021年は7回を自責点1ながら敗戦投手に。2年連続の大役となった昨年は西武相手に8回無失点で白星を記録。チームの開幕戦連敗を10でストップさせた。6月18日の西武戦ではノーヒットノーランも達成し、前年に続いて最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率の投手4冠に輝いた。リーグMVPと沢村賞も2年連続で受賞し、防御率1点台と200奪三振も2年連続でクリアした。

○千賀滉大(ソフトバンク) 3年ぶり3度目となる大役を任された昨年。勝ち星こそつかなかったが日本ハムを相手に7回1失点の好投で勝利に貢献すると、4月は5登板で3勝、防御率0.71と圧倒的な投球を見せた。その後は故障や新型コロナウイルスへの感染などにより、複数回の戦線離脱を強いられることに。それでも、6月以降は全ての月で防御率2点台以下をマークし、規定投球回に到達して11勝をマーク。先発ローテに定着した2016年以降では初めて防御率1点台も記録した。

 北山は新人ながらブルペンの主軸として奮闘。則本、高橋、山本、千賀はいずれも2桁勝利を記録。石川は故障の影響もあって調子を崩したが、それでも防御率2点台をマークした。今年開幕投手を務めたのは日本ハム・加藤貴之、楽天・田中将大、西武・高橋光成、ロッテ・小島和哉、オリックス・山下舜平大、ソフトバンク・大関友久だった。これら6投手も一定以上の成績を残せるか。シーズンを通してローテーションをけん引してほしいところだ。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY