バットは「木であってほしい」 イチロー氏が切なる訴え…将来的な素材の変更を危惧
27・48・57歳…“3人のイチロー氏”が集結、議論を交わしている
SMBC日興証券株式会社は、ブランドパートナーであるイチロー氏(現マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクター)を起用したウェブ動画コンテンツ「イチロー未来会議」を10日から特別サイトで公開している。その中でバットの素材について議論。未来の野球も「木であってほしい」と訴えた。
未来会議に参加しているのは時空を超えた3人のイチロー氏。2001年の27歳、現在(撮影時48歳)、57歳になる2030年のイチロー氏が映像技術「ビジュアル・エフェクツ」によって一堂に会し、意見を交わしている。
テーマの一つである「野球の未来 バットの資源」の中で、27歳のイチロー氏はバットの素材について「アオダモだよね?」と問いかけるも、現在のイチロー氏は「今はホワイトアッシュ」と回答。絶滅危機にあるアオダモに代わる素材を早い段階から意識していたと説明している。
こうした背景を踏まえた上で、「(バットは)木であってほしいよな」と本音を漏らす。金属バットが木の感触に近くできないかという考えも明かした上で、プロ野球では道具の素材が変わることで「記録の比較ができなくなる」と説明。「(木製バットを)キープしてほしい」と語っている。