大谷翔平に「悪影響が出る可能性も」 マドン前監督だから分かる“起用法の正解”
年齢を重ねれば練習量を減らす選択肢も…「彼は今、絶頂期だから」
エンゼルスの大谷翔平投手は、今季も開幕から二刀流での躍動を見せている。確立されたと言ってもいい、投打のバランス。両立させるための道筋を導いたひとりが、前監督のジョー・マドン氏だった。米メディア「MLB Network」の番組「MLB NOW」に出演した際、元指揮官ならではの見解を述べている。
大谷のマネジメントついて、マドン氏は「とてもやりやすかった。彼がすべてのことを容易にしてくた。もっとも重要なことは、グラウンドルール(基本原則)を設けることだった」と強調。管理するのではなく「ルールはない」といい「自分の運命を自分でコントロールできるように彼に力を与えたら、とてもシンプルになった」と大谷の自律性に舌を巻いた。
今オフにFAとなる大谷の去就をめぐり、早くも様々な憶測も飛び交う現状。番組で「長期的な契約をした場合、”投資”として、最も大きなリターンを得るためには、彼をどのように扱うべきか?」と問われると、マドン氏は「休みを定期的に取ること」ときっぱり。その上で、こう言った。
「例えば、投球はそのままで打席に立つことを少なくするとしても、だからといって彼の打撃の練習量が減るとは限らない。逆に、ルーティンが変わり、悪影響が出る可能性もある」
年齢を重ねれば練習量を減らすことも視野に入るとしつつも「だけど彼は今、絶頂期だから、私ならあまり変えない。そして、なにより彼と話し合うこと。彼はとても率直だ。毎日彼を観察しれていれば、彼のエネルギーのレベルがどんな感じか分かる」とコミュニケーションの重要さも説く。その上で「今は打者として休みを取ること。そうすることが助けになる。投手としては6日ごとの先発だから、彼は大丈夫だ」とエールを送った。
(Full-Count編集部)