アジア発展途上国初のプロ野球チーム設立 2024年から独立リーグ九州アジアリーグ参戦へ
インドネシア、フィリピン、スリランカの計22人と契約、佐賀県を本拠地とし活動をスタート
アジア野球発展途上国で初となるプロ野球チーム(チーム名は未定)の設立記者会見が21日、熊本市内で行われた。選手はインドネシア、フィリピン、スリランカのナショナルチーム所属の選手たちを母体とし、2024年度から独立リーグ「九州アジアリーグ」に参戦を予定している。
アジアの野球事情は日本、韓国、台湾が国際大会でも上位を狙える戦力を抱えているが、その他の発展途上国では予算、環境面などが整わずマイナースポーツとして扱われている。各国ではナショナルチームも存在しているが、職業にならないこともあり野球が根付かない環境だという。
同チームの代表を務める福原佑二氏、香月良仁氏(取締役副社長・元ロッテ投手)、山下翔一氏(株式会社ペライチ取締役会長)、インドネシアやスリランカで約20年間、ナショナルチームや州代表チームの監督などを務めた野中寿人氏(現NEOアジアプロ野球機構代表理事)らが集い、発展途上国での野球発展を願い今回のチーム設立が実現した。東南・西・東アジアとの経済、国際発展も架け橋の担い手としても活動していく。
福原代表は「この現状を打破するためにプロ野球という出口を作り、環境向上と技術向上も担っていければ。世界に日本の野球を広めていきたい。それが念願のオリンピックの野球種目復活に繋がるとも思っています」とコメントした。
すでに22人のインドネシア、フィリピン、スリランカの選手と契約を交わしており、今後は佐賀県に本拠地を置き活動をスタートしていく予定。来年を目処に九州アジアリーグへの参戦を目指していく。
(Full-Count編集部)