ほぼ未開拓の「日本も見るべき」 ナ軍指揮官は“大谷ファン”も、低迷球団の実情
マルティネス監督「優秀な選手を探すため全ての場所に目を向けるべき」
広島、楽天で監督を務めたブラウン氏は「私がワシントンにいた当時、(東アジアには)本当にいい選手がいた。だけど耳を傾けてもらえなかった」と振り返る。その上で「日本や韓国に行って才能ある選手をチェックするということには、かなりのお金を投資する覚悟が必要。彼らはそうしたくなかった」と理解も示した。
日本から選手を獲得する場合は、ポスティングシステムを利用することも多く、譲渡金が必要になる。「さらに通訳を雇ったり、家族の引越しの手助けもしないといけない。選手が来るまでに、少なくともある程度は彼らの生活の基盤を整えておく必要がある」とブラウン氏。「やるべきことが多くあって、当時のワシントンは、(東アジア市場に)参入したくないと思ったんだと思う」と分析した。
ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「(東アジアには)いい選手がいる」とした上で「私はオオタニのファンだ。それは本当だよ」と冗談交じりに答えたという。さらに「全ての選択肢を考えなければならない。(ラテンアメリカだけでなく)日本も見るべきだろうね。優秀な選手を探すためには、全ての場所に目を向けるべき」と話した。
NPBのレベルを肌で感じているだけに、ブラウン氏の評価は高い。「全ての選手がオオタニ、ダルビッシュ、マサヒロ・タナカというわけではない。でもメジャーに来て、ブルペンやベンチを助けることができる能力を持つ選手はたくさんいる」と語った。WBCで侍ジャパンが世界一に輝いたことで、日本野球の注目度は増々上がったわけだが、ナショナルズが今後アジア市場でどのような動きを見せるのか目が離せない。
(Full-Count編集部)