山本由伸の数値超える20歳、165キロ右腕は衝撃の奪空振り率 セイバー目線のパ月間MVP
佐々木朗希の直球平均は159キロ、進境著しいオリックス・山下舜平大
パ・リーグのセイバーメトリクスの指標による3、4月の投手月間MVP選出を試みる。投手評価には、平均的な投手に比べてどれだけ失点を防いだかを示す「RSAA」を用いる。
RSAAの上位ランキングは以下の通りとなった。
佐々木朗希(ロッテ)RSAA8.44、登板4、イニング27、防御率1.00、WHIP0.63、奪三振率12.67、奪空振率22.4%、QS率100%、HQS率50%
山本由伸(オリックス)RSAA6.72、登板4、イニング25回1/3、防御率1.78、WHIP1.11、奪三振率10.30、奪空振率15.4%、QS率100%
高橋光成(西武)RSAA5.17、登板5、イニング36、防御率1.50、WHIP0.78、奪三振率8.25、奪空振率9.2%、QS率80%、HQS率80%
金村尚真(日本ハム)RSAA4.73、登板3、イニング18回1/3、防御率2.45、WHIP0.98、奪三振率9.82、奪空振率14.8%、QS率100%
藤井皓哉(ソフトバンク)RSAA4.15、登板4、イニング21回2/3、防御率2.49、WHIP1.06、奪三振率11.22、奪空振率12.2%、QS率25%
山下舜平大(オリックス)RSAA3.58、登板3、イニング17回1/3、防御率0.52、WHIP0.87、奪三振率12.98、奪空振率16.8%、QS率33%
上記のランキングに掲載されていないチームのRSAA上位の選手は以下の通り。
松井裕樹(楽天)RSAA2.68、登板7、イニング8、防御率0.00、WHIP0.75、奪三振率14.63、奪空振率18.5%
佐々木朗希はシーズン初登板から3試合無失点。4試合目のオリックス戦(4月28日)は7回3失点だったが、この4試合のストレートの平均球速は159キロだった。28日のオリックス戦では165キロを4度計測。スイングされた時の空振り率を示す「Whiff%」は42%で、山本由伸(オリックス)の30%を大きく引き離す。他の投手を圧倒する内容の投球だったとし、佐々木朗希をセイバーメトリクス目線で選ぶ3、4月の月間MVPに推挙する。
オープン戦から注目してきたオリックスの3年目20歳、山下舜平大は開幕投手に抜擢されるなど登板3試合でWHIP0.87、防御率0.52、奪三振率12.98。山下のWhiff%は山本由伸を超える32%を記録している。