韓国球界入りの元助っ人、1球も投げずに解雇 続く早期退団に地元紙は辛辣「就職詐欺」
昨季はロッテでプレーしたエンニー・ロメロのSSG退団が決定
中日やロッテで活躍したエンニー・ロメロ投手が、今季韓国のSSGに加入したものの、公式戦で1球も投げずに退団という憂き目にあっている、SSGは4日、新外国人としてWBCキューバ代表でもあった左腕ロエニス・エリアス投手との契約を発表した。エース格として期待されたロメロは、公式戦で1球も投げずに退団することになる。
ロメロは新外国人の最高額となる総額100万ドル(約1億3400万円)でSSGと契約したものの、キャンプから肩の痛みを訴え、ここまで1試合も投げることが出来ないでいた。昨季ロッテでは20試合で8勝9敗、防御率3.36の数字を残していたが、エース級との期待に応えられなかった。
今季、韓国プロ野球で外国人の退団は早くも2人目だ。最初は昨季西武でプレーしたバーチ・スミス投手(ハンファ)だった。開幕戦で肩の痛みを訴え、こちらも1試合に投げただけで韓国での生活を終えている。
韓国メディア「スポーツ朝鮮」はこの事象について「ほぼ“就職詐欺”と言っても過言ではない」と辛辣だ。さらに、ロメロもスミスも、総額100万ドルを「全て支給しなければならない」点が問題だとしている。実際には両選手ともに、出来高20万ドル(約2700万円)が含まれている。「この金額を与えないとしても、空に飛ぶお金が何と80万ドル(約1億800万円)になる。新しい外国人選手の獲得にも数億ウォンが必要となると、損害が激しい」とした。
このような契約となる理由ははっきりしており「選手資源は限られており、契約競争が激しいので選手が有利な条件で交渉が進む。年俸は保証されるケースがほとんどだ、安全装置が全くなく、選手が痛いと言えば防ぐ方法がない」という。
記事は、外国人選手の交代には慎重な球団もあると伝えている。「お金も無視できない要素だし、よりよい選手を選べるという保障がないため」だ。日本経由の助っ人の“即交代”を選んだ球団の選択は、吉と出るだろうか。
(Full-Count編集部)