守備は川相流、打撃は大久保イズムを踏襲 ボーイズ関東大会制覇…元巨人戦士の指導術

打撃指導の原点は大久保博元さんのフルスイング「まずは振らないと」

 守備練習を徹底した成果で、この大会では大きなミスがなかったという。全8試合で失点は13。「ディフェンス力」が参加180チームの頂点に立った原動力となり、「やっぱり野球は守備ですよ」とうなずく。

 打線も活発で、8試合で計70得点を挙げた。決勝では4番の市村心内野手が逆方向へ本塁打を放つなどパワフル。福井監督が推進する“フルスイング”が実を結んだ。「当てに行くのはやめようと。走者三塁でゴロを打つとかではなく、外野まで飛ばそう。三振してもいい。当てにいくな、外野を越えろと選手には言っています」

 その根底にあるのが、大久保さんの打撃スタイル。福井監督の巨人1年目が、大久保さんの現役最終年だった。「憧れの方。とにかく振っていた。あのフルスイングがイメージとして残っています。もちろん状況に応じてですが、まずは振らないと」と力説する。

 現在も交流は続き、今春の巨人キャンプを視察。「参考にして子どもたちに伝えています。やはりいいものは選手にどんどん伝えていきたいですね」。元プロが指導するチームは基本に忠実でしかもスケールが大きい。今回の優勝をステップに、夏はどんな戦いを見せてくれるだろうか。

(片倉尚文 / Naofumi Katakura)

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