“プロ志望”早大エースに小宮山監督「最もやってはいけない」 3戦3勝でも苦言のワケ

早大・小宮山悟監督【写真:中戸川知世】
早大・小宮山悟監督【写真:中戸川知世】

最速156キロの法大剛腕に投げ勝ち「評価してあげたい」部分も

 とは言え、この日は最速156キロの豪速球で押す法大先発・篠木健太郎投手(3年)の向こうを張り、140キロ台のストレートに変化球をまじえながら、丁寧に低めをついて“粘投”した。6回の攻撃で印出の勝ち越しソロが飛び出し、加藤は2点リードの8回、2死から3番・今泉颯太内野手(4年)に四球を与えたところで、107球で降板した。最終的に7回2失点の篠木に投げ勝った。加藤は「何が何でも抑えるつもりで、初回から飛ばしました。最後は途中降板になりましたが、最低限(試合を)つくれたので良かったです」とうなずいた。

 小宮山監督も、苦言を呈しただけではない。「相手(篠木)のボールを見たら、勝ち目はないと思っただろうけれど、その中でも試合に勝つピッチングができました。そこは評価してあげたい」と称えた。

 6日現在、リーグの個人打率ランキングの1位から4位までを独占中の野手陣が打棒を振い、勝ちっぱなしの早大。小宮山監督は「選手たちは1試合1試合、自信をつけているでしょう。このままの雰囲気で突っ走れればいいが、相手の投手がどんどん良くなってくるので、なかなか点を取れなくなる。そこで、どれだけやれるか」と手綱を締めるが、対戦カードの1戦目に先発し必ず勝ってくれているエースの存在は、何より頼もしい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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