新天地で出世ナンバー…開花の右腕 復帰の剛腕は「魂のエース」継承 新背番号の選手
鷹・近藤は松中信彦氏らが着けた「3」、有原の「17」は江夏豊氏も背負った
○ロッテ 田村龍弘捕手は里崎智也氏から受け継いでいた「22」から、捕手の番号として知られる「27」に変更。ロッテでは八木沢荘六氏、牛島和彦氏、河本育之氏、古谷拓哉氏と主力投手の番号にもなっていたが、田村が新たな流れをつくるか。
MLBから3年ぶりに復帰した澤村拓一投手は「54」。今季から古巣に復帰した黒木知宏投手コーチの現役時代の番号だ。CC・メルセデス投手はロベルト・オスナ投手(ソフトバンク)ら助っ人投手の成功例が多い「42」を受け継いだ。田村が1軍で台頭した時期に使用していた「45」に変更した植田将太捕手も含め、縁起の良い背番号を活躍につなげられるか。
〇オリックス FA加入の森は「4」を着用。阿部真宏氏、エステバン・ヘルマン氏、福田周平外野手(2022年から「1」に変更)が「4」で活躍してきた。森は現在登録抹消中だが、打率.308をマーク。新たな「4」のイメージを打ち立てそうだ。
松永浩美氏、藤井康雄氏、タフィ・ローズ氏といった名選手が背負い、後藤駿太外野手(中日)が昨季途中まで11年半着けた「8」は、新外国人のマーウィン・ゴンザレス内野手が引き継いだ。同じく新助っ人のフランク・シュウィンデル内野手が着けた「23」も、小川博文氏、北川博敏氏、伏見寅威氏らが活躍した縁起の良い番号といえる。若月健矢捕手が2020年まで使用した背番号「37」を着ける石川亮捕手も含め、新加入組が背番号の歴史を受け継げるか。
〇ソフトバンク 牧原大成内野手は今季から「8」に変更。明石健志氏の背番号を受け継いだ。三森大貴内野手は野手では珍しい「13」。渡辺秀一氏や二保旭投手(阪神)が着けた番号だ。新加入の近藤は「3」。佐々木誠氏、松永浩美氏、松中信彦氏、松田宣浩内野手(2017~2018年、巨人)と、チームを支えた選手たちが背負ってきた。江夏豊氏、加藤伸一氏、武田一浩氏、岩嵜翔投手(中日)らがつけた「17」を受け継ぐ有原航平投手ともども、系譜に加わるような活躍が期待される。
同じく移籍加入のオスナは、昨年までアルフレド・デスパイネ外野手が着けた「54」を背負う。2011年に19勝で最多勝に輝き、日本一にも貢献したデニス・ホールトン氏が使用した番号でもあるだけに、オスナにも助っ人として申し分のない投球が望まれる。
松本剛、野村、牧原大らは、活躍が認められて1桁の背番号を勝ち取ったといえる。一方、尊敬する先輩が背負った番号に変更した今井や、野手ながら「13」を選択した三森のような例もある。背番号の変更をきっかけにさらなる飛躍を果たせるか、注目だ。
(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)