大谷翔平が「直面するジレンマ」 総額808億円か年俸81億円か…球団幹部らFA契約を予想
トラウトのMLB最高契約は「簡単に超えるだろう」
ただ怪我のリスクにも言及。二刀流だけに、怪我の可能性を予想することは難しく、離脱すればチームへの影響が通常よりも大きくなる可能性がある。リスクを正確に見積もることが難しいため、球団は純粋に投手と打者の成績を合わせたものをもとに算出した価値よりも低い契約を提示する可能性があると、記事は指摘している。
しかし市場の要因が大谷の価値を押し上げる可能性がある。資金豊富な複数の球団が大谷に興味を持っていることや、目玉のFAがほとんどいないオフになることなどから、多くの球団が大谷の獲得に動き、競争となった結果、入札(買収)合戦が起きる可能性があるという。
MLBで契約総額の最高はマイク・トラウトがエンゼルスと結んだ12年4億3000万ドル(約579億2000万円)だが、ほとんどの回答者は「オオタニはこの数字を簡単に超えるだろう」と話した。
トラウトの契約は、MLBの契約の中で最も多くの契約金の総額が保証されているが、契約の評価方法は他にもある。マックス・シャーザーがメッツと結んだ3年1億3000万ドル(約175億1000万円)が、平均年俸ではMLB史上最高額(年俸4330万ドル=約58億3000万円)。「関係者によると、オオタニはもっと長期的な契約でその記録を塗り替える可能性が高い」と分析する。
球界史上最長の契約は、フェルナンド・タティスJr.が2021年シーズン前に22歳でパドレスと結んだ14年の契約延長で、FAとしてはブライス・ハーパーが2019年にフィリーズと結んだ13年契約が最長。オオタニの契約期間がハーパーの契約期間にマッチするだろうと答えたパネリストは1人だけだったが、12年という回答が8人いたことを考えると「それもあり得ないことではないだろう」とみた。
「総額、平均年俸、契約期間のどれをとっても、驚くような数字になる」と予想。MLB最大となる要素を使って計算すると、6億600万ドル(約816億3000万円)にもなる。専門家ですら予想困難な、前例のない大谷の契約。最終的にどんな結果が待っているのだろうか。
(Full-Count編集部)