部員11人で関東大会準優勝 流山ボーイズが実践…子どもたちの想像力高める練習法

千葉県流山市の硬式チーム「流山ボーイズ」小学部【写真:ボーイズリーグ東日本ブロック提供】
千葉県流山市の硬式チーム「流山ボーイズ」小学部【写真:ボーイズリーグ東日本ブロック提供】

「流山ボーイズ」の三上康一監督が明かす…少人数でも勝てる練習

 ボーイズリーグの春の東日本王座を決める「メニコン杯 第26回日本少年野球関東ボーイズリーグ大会」小学生の部で、千葉県の「流山ボーイズ」が準優勝を飾った。部員11人と少ないが、力を結集させて決勝へコマを進めた。三上康一監督は選手の想像力を育む練習を取り入れていると明かす。

 過去にこの大会で3度優勝し、直近2年間もベスト4に進出している流山ボーイズ。部員11人で臨んだ今大会も強かった。予選リーグを2勝1敗で勝ち抜き、8強による決勝トーナメントで連勝して決勝へ。埼玉新座ボーイズとの決勝は5-10で力尽きたが、4点の劣勢を一度ははねのけ、リードを奪った。

 6年生7人、5年生3人、4年生1人のチーム構成。昨年から出場しているのは主将の山下和希だけだが、「うまくまとまってくれました。選手が自信を持ってくれれば次につながります」と三上監督は振り返る。

 重視するのは選手の想像力を育むこと。走塁練習に力を入れているといい、そこで選手に考えさせる。「もう一歩進んで真逆のことを考えさせます。守備の立場だったらどう進塁を防ぐかを意識させます」。

 先の塁を狙う意識を高める一方で、自分が守りに就いた場合はどう進塁を防ぐかを考えさせる。その結果、“暴走”は減り、相手に足を絡めた攻撃をされても浮足立つことが少なくなるという。「野球に詳しくなり、ルールの理解も早くなります」。

 走塁と守備は“表裏”の関係にあり、走塁練習で教えられたことが守備で生かせることも少なくない。ただ、投げる打つだけの練習にとどまらず、選手に考えることを促し、“野球脳”を鍛える。11人でも勝ち抜ける要因の一つはここにある。

(First-Pitch編集部)

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