3連覇狙うヤクルトに漂う「不気味な強さ」 OB坂口智隆氏が見る明確な「上がり目」
塩見の復帰は「打線はこれからなじんでくる」
坂口氏はチームの現状を「今からは上がり目しかない」と見ている。下半身のコンディション不良で、開幕は出遅れた塩見が復帰し「もう少し時間はかかるが、打線はこれからなじんでくる」と予想。打率1割台と絶不調だった村上に関しても「今はゴロでもヒットコースに飛んでいるし、低いハードライナーも出てきた。ファウルでも打球が上がっている」と、底は抜け出したと見ている。
ベテラン勢の活躍も大きいという。10日の阪神戦では43歳の石川が6回途中無失点で22年連続勝利を記録。野手では41歳の青木が休養日を挟みながら打率.307と好調をキープしている。
「ベテランをはめた試合で勝つとチームの士気は上がる。石川選手の勝利は最高の形だった。ここで落としたらズルズルいくところで留まっている。まだシーズンの1/4を終えたばかりなので、そこまで心配する必要はないと感じています」
開幕以来のカード3連勝は逃したが、敵地での阪神戦は勝ち越した。勝率5割復帰が目前となった、リーグ覇者の逆襲が始まるのか。OBの坂口氏も今後の戦いぶりに注目している。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)