子どもを怒っても「意味がない」 厳しさから方針転換…流山ボーイズ指揮官が明かす“失敗”
小学硬式「流山ボーイズ」の三上康一監督「野球を楽しいと思ってもらいたい」
ボーイズリーグの春の東日本王座を決める「メニコン杯 第26回日本少年野球関東ボーイズリーグ大会」小学生の部で、部員11人の「流山ボーイズ」が準優勝を飾った。チームを率いる三上康一監督はかつて“熱血コーチ”だったというが、現在は「野球を楽しいと思ってもらえる」指導にきりかえている。
三上監督は自身の息子が流山ボーイズに入団したのがきっかけで、十数年前に指導者に。当初は厳しく指導していたという。練習などで子どもとは極力話さないようし、ミスをすれば厳しい声をかけていた。
「なんで怒っていたのかな、と思います」と振り返る。そして、「今は、厳しい言葉ではなく、伝えるように心がけています」と続けた。
自分の子どもがチームを離れて気付いた。子どもたちは失敗しようと思ってプレーしているわけではない。「怒っても意味がないと痛感しました。野球がつまらないと思ってしまったら長く続きません」。
現在の願いは、子どもたちに野球を長く続けてほしいということ。そのためにも「野球って楽しいと思ってもらいたい」。試合などでは時折、自分の子どもがミスをした時、保護者の残念がる声が聞こえてくる。そういう時は「お父さん、凄い怒っているなあ」などと周囲に聞こえるように呟くこともあるという。
野球人口が減少し、かつ小学生で硬式野球をやるのはややハードルが高い。「子どもたちが『帰りたくない』と思うくらい魅力的で楽しいものにしないと」。危機感、使命感を抱き、子どもたちを育成している。
(First-Pitch編集部)
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