“悲運の球児”が11・29に甲子園集結 コロナ禍で大会中止…「人生に一区切りを」

オンラインで会見に参加した佐々木春磨さん【写真提供:武蔵野大学】
オンラインで会見に参加した佐々木春磨さん【写真提供:武蔵野大学】

敦賀気比OBの宮階宣全さん「同世代の思い背負って最大限のことをしたい」

 大武さんは会見で「当時球児だった高校3年生の悔しい思いを晴らしたい。失われたものを取り戻したい」と思いを明かした。また、「若者が挑戦できる社会を作るきっかけになれば」と今回のイベントの意義を強調した。

 2020年の福井県独自大会を制した敦賀気比OBの宮階さんは「現実を受け止められなかった」と当時を振り返る。後輩が出場した甲子園を観戦した際、アルプススタンドに足を踏み入れた瞬間に同級生と泣き崩れたという。今回のイベントについて「同世代の思いを背負って、今できる最大限のことをしたい」と語った。

 岩手県の独自大会を制した一関学院OBの佐々木春磨さんは「絶望感に襲われました」と振り返り、「支えてくれた方への恩返し。できることを精いっぱいやっていきたい」と力を込めた。

 イベント開催には、参加者の交通費、甲子園使用料、運営費などで約7000万円がかかる見込み。6月7日からクラウドファンディングで募る。「簡単ではありませんが、集まる見込み。集めます」と大武さん。“手作りの甲子園”は3年前の高3球児の思いがあふれたものになりそうだ。

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(First-Pitch編集部)

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