IL入りの前田健太、21日にブルペン入りへ 復帰に手応え「良い状態で戻れるように」
敵地エンゼルス戦の前に約40分のリハビリ兼ねた練習
右上腕三頭筋の張りから復活を目指すツインズの前田健太投手が、19日(日本時間20日)の敵地・エンゼルス戦前に取材に応じ、翌20日(同21日)にブルペン入りすることを明かした。この日は、キャッチボールなどで40分ほどリハビリを兼ねた練習を行った。「無理して戻るよりも、焦らず良い状態で戻れるようにしたい」と話した。
試合前にグラウンドに顔を出すと、チューブやメディシンボール等を用いウォーミングアップを行った。その後、約30メートルほどのキャッチボールを行い、約40分程汗を流した。
2021年の9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けた前田は、今シーズンから復帰。4月4日(同5日)の敵地・マーリンズ戦で591日ぶりに公式戦に登板し、5回0/3を被安打3、9奪三振、1失点の内容だった。しかし、4月26日(同27日)の本拠地・ヤンキース戦に先発し、4回に患部の違和感で途中降板。翌27日(同28日)から15日間の負傷者リスト(IL)に入った。
今季の成績は0勝4敗、防御率9.00。復帰後も決して本来の感覚を取り戻せてはいなかったという。「自分の中で投げていて、気持ちよく投げられているのはどうしてもまだないので。そのあたり投球フォームとか、いろいろ球団の人とかと話して、どうしても違うところはあったので、原因が分かれば僕自身もすっきりする」と悩める胸中を明かした。一方で、「キャッチボールの段階ではよくはなっている」と復帰への手ごたえも感じていた。
20日(同21日)には負傷後初めてブルペン入りし、20球ほどを投じる予定だという。その後の予定は現時点で未定。「ブルペンでよければマイナーのゲームで投げたりだとか、復帰のプランが見えてくる」。トミー・ジョン手術から復帰後すぐに離脱となってしまったが、「手術の後ということで、通常の状態ではないというのは理解しているので」と悲壮感はない。「次戻った時は同じような事が起こらないようにしたい。プラスの時間にしたいなと思って過ごしています」と前を向いた。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)