藤浪晋太郎に必要な“感情のコントロール” 球団OBの「完全男」が示した打開策
「同じ感情を保ちながら自信を持って攻め続ければいい」
ブレイデン氏の説明は手堅かった――。
「フジはゾーンを2分割すると言ったようですが、僕はそれでいいと思いますね。なぜなら、彼には160キロ近い速球といい軌道を描くスプリットがありますから。僕が打ち損じを誘う投球を磨いたのは球速も球威もなければスッポリと落ちる球もなかったから。フジはマウンドに上がったら同じ感情を保ちながら自信を持って2分割ゾーンで攻め続ければいい。それが“自分の投球”に仕上がっていきますよ、きっとね」
走者がいない時の被打率は.211。走者を置いたときの被打率は.373。意図せざる結果が続く中継ぎの藤浪に「同じ感情の維持」は現状打破への大切なポイントの一つになる。
放送開始前の貴重な時間を割いてくれたブレイデン氏の藤浪分析は熱を帯びていた。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)