無気力ボール“粉砕”が「不文律を破った」 容赦なきゲレーロJr.の満塁弾に米賛否
10点リードの展開で登板した野手からグランドスラム
■ブルージェイズ 20ー1 レイズ(日本時間24日・セントピーターズバーグ)
ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手が放ったグランドスラムが、米ファンの賛否を呼んでいる。23日(日本時間24日)のレイズ戦。大量点差で登板した野手のユルユルボールを容赦無くスタンドに運んだ一撃に対し、「不文律を破った!!」「野手からHRを打つなんてヤバいだろ笑」などの声が上がった。
7回を終わって大量9点ビハインドのレイズは、8回から外野手のルーク・レイリーが登板していた。10点差となり、さらに9回2死満塁の状況で、打席にはゲレーロJr.。事実上試合が決した場合、相手に追い打ちをかけないというのが“暗黙の了解”だが、約84キロのスローボールをしばき上げ、打球速度111.5マイル(約179.4キロ)の爆速満塁弾を左翼スタンドに突き刺した。
米メディア「トーキン・ベースボール」が映像を添えてツイートすると、ファンは思い思いに反応。“大人気ない”と見る向きも少なくなく「これって失礼じゃないの?」「残念ながら彼は明日死球を受ける」「ワォ、野手からマジで本塁打とは。えげつないな」とのコメントが寄せられた。
ただ、大チャンスだからここぞとばかりに振ったわけでもないよう。同じレイリーとの対戦となった8回無死一塁の打席でもゲレーロJr.はフルスイングをかまし、三振に倒れたことをMLB公式サイトが言及。ファンの中には「三振して『えへへ』からの、次打席で満塁ホームラン」と“対応力”に注目する声もあった。たとえ相手が野手でも全力プレーをすべきか、不文律は守るべきか……。賛否を呼ぶ一発は、とにかく破壊力抜群だった。