“巨人キラー”本領発揮ならず 被安打11も「もう少しだった」指揮官擁護の理由

DeNA・東克樹【写真:荒川祐史】
DeNA・東克樹【写真:荒川祐史】

DeNA東は昨季まで東京ドーム通算6試合5勝0敗、防御率2.06

■巨人 5ー4 DeNA(25日・東京ドーム)

 DeNAの左腕・東克樹投手は25日、東京ドームで巨人戦に先発したが、6回途中11安打5失点で今季2敗目を喫した。プロ6年目にして東京ドームでは初黒星となった。東は新人時代の2018年4月12日に、プロ初勝利を挙げたのは東京ドームでの巨人戦。敵地とはいえ昨季まで通算6試合5勝0敗、防御率2.06と抜群の相性を誇っていた。この日は何が違ったのだろうか。

 6回2死。マウンドまで足を運んだ三浦大輔監督から交代を告げられた東は、ベンチへ戻る途中、思わず左手でグラブを強く叩き、悔しさをぶつけた。毎回走者を背負いながら粘りの投球を重ねていたが、勝利が見えた瞬間、落とし穴にはまった──。

 初回、初対戦の20歳・秋広優人内野手に適時三塁打を浴び同点とされるも、その裏に味方の関根大気外野手がすかさず同点2号ソロ。2回にはネフタリ・ソト内野手の勝ち越し4号ソロが飛び出し、さらに東自身も右前適時打を放ちリードを広げた。投げても2点リードの4回、連打で無死一、二塁のピンチを背負ったが、売り出し中の門脇誠内野手を内角いっぱいの直球で見逃し三振、続く代打のアダム・ウォーカー外野手を外角低めのチェンジアップで空振り三振に仕留める。さらに吉川尚輝内野手もインハイの直球で二飛。“土俵際”での強さを発揮した。

 5回も、1死から秋広に左翼線二塁打を許したが、続く4番・岡本和真内野手を三ゴロに打ち取り、勝利投手の権利を得るまであと1死に迫った。ところが、大城卓三捕手に対し2球目のスライダーが真ん中外寄りに入ったところを、右翼席へ運ばれ痛恨の同点2ラン。東は両膝に手を置いてうなだれ、三浦監督も「粘って粘ってやっていましたが、ちょっと甘くなったところを逃してもらえなかったですね……もう少しだったかなと思います」と諦めきれない様子だった。

大城に痛恨の同点2ラン、吉川には勝ち越し打…

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