“巨人キラー”本領発揮ならず 被安打11も「もう少しだった」指揮官擁護の理由
大城に痛恨の同点2ラン、吉川には勝ち越し打…
そして6回、2死二塁で吉川に痛烈なピッチャー返しの勝ち越し中前適時打を浴び、降板。「リードを守り切れなかったことは非常に悔しいです。チャンスをもらった際にはやり返すだけです」と無念のコメントを残したのだった。
2日前に同学年の平良拳太郎投手がプロ10年目にして東京ドーム初白星を挙げ、登板前には「東京ドームに悪いイメージはない。平良が巨人打線を相手にいいピッチングをしたので、自分も同級生として負けられない思いが一段と強くなりました」と意気込んでいた東。同点2ランを食らった大城には昨年も3打数2安打、吉川にも10打数3安打と打たれていた。
この日、勝敗を分けるポイントとなったのは、初対戦の秋広に浴びた2本の長打だった。3回の第2打席では外角のスライダーで捕邪飛に仕留めたが、初回には真ん中の148キロのストレート、5回には真ん中高めのカットボールを、いずれも左翼線へ運ばれた。“巨人キラー”として躍動してきた東にとって、今後も警戒が必要な新顔と言えそうだ。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)