“打者不利”の時代にどう対応する? 大阪桐蔭の元主将が推奨する竹バットの効用

大阪桐蔭元主将の「ミノルマン」こと廣畑実さん【写真:橋本健吾】
大阪桐蔭元主将の「ミノルマン」こと廣畑実さん【写真:橋本健吾】

廣畑実さんは子どもたちの高反発バット使用に危惧の念を抱く

 今後の野球界は打者不利の時代に突入していく。そんな中で打者のレベルアップを目指し、野球ギアの開発に力を入れているのが大阪桐蔭高野球部で主将を務め、現在は「ミノルマン」の愛称でYouTuberとしても活躍している廣畑実さんだ。今回は自社で4本目となる“打撃改善ギア”が生まれた背景に迫った。

 折れにくく練習で長く使える竹バット「AIM-CLASSICO(エイムクラシコ)」を5月に発売した。開発に至った理由は“飛ばないバット”への思いからだった。

 近年の野球界は160キロ超の速球を投げる投手も出てくるなど、レベルアップが目覚ましい。一方で高校野球では2024年から低反発バットを導入。打者はこれまで以上に厳しい状況で投手と相対しなければならない。

 廣畑さんは小学生の時期から竹バットの使用を推奨する。主に軟式野球からスタートする小学生には、芯で捉えなくても飛距離が出る高反発バットを使う選手がいる。飛距離が出ることで本塁打など“成功体験”を得られるが、「中学、高校で挫折する選手が出てきます」と指摘。技術より道具の性能が勝っている現状に疑問を抱いている。

推奨する竹バット…芯は狭く、外すと力ない打球になる

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