甲子園沈黙の衝撃弾は「普通なら二塁打」 巨人20歳を名球会打者が絶賛「次のスター候補」

2メートルの体をうまく扱う器用さ…直球対応は経験で克服

 長身で手足が長い選手は、自身の体をうまく扱えない場合が多いという。新井氏は「どうしても瞬発的な動き。スイングの中でもとっさの動きに対応するのが難しい」と口にする。だが、秋広の場合は「体を柔らかく使え、腕も器用に使えるから広角に打てる。大谷(翔平)までとはいかないが、体の扱いがうまい」。大柄でも、起用さを兼ね添えた点を高く評価している。

 今後の課題を挙げるとすれば「勝負しにきた内角の直球をどこまで打つことができるか」だという。変化球への対応は申し分ないが、140キロ台後半から150キロ超の直球に苦しむ場面が多いという。この試合でも、第1打席は151キロの直球に空振り三振、第2打席も152キロの直球で見逃し三振。強い直球を仕留め切れず、カウントを悪くする姿が見られた。

「これは打席を重ねていけば克服できる部分でもある。経験を積むことが大切。3番を打たせてもらっている中で結果を残しているのは素晴らしいですよ。坂本、岡本和に続くスター候補。背番号55に近づけるポテンシャルは十分に持っている」

 30日からは交流戦がスタートする。パワーピッチャーの多いパ・リーグ球団を相手にどこまで力を発揮することができるか。高卒3年目の若武者に注目が集まる。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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