NPB経由で手にした24億円 事実上の“戦力外”も経験…元助っ人の成功導いた日ハムでの学び
逆輸入成功例の多くは投手…日本の打者は「とても攻めのバッティング」
元巨人で現レンジャーズのアドリス・ガルシア外野手は今季、28日(同29日)時点で14本塁打、49打点とア・リーグ西地区首位を走るチームに貢献しているが、NPBからの“逆輸入”で成功を収めたケースの多くは投手だ。カージナルスのマイルズ・マイコラス投手(元巨人)を筆頭に、パドレスのニック・マルティネス投手(元ソフトバンク)らそれぞれ好成績を残している。マーティンも今季は14試合の登板で防御率1.32、9ホールド。「なぜ投手が多いのか」と問うと、「うーん、いい質問だ。正直分からないな……」としつつ、自らの成功の要因を明かした。
「僕の場合は……。(日本の打者は)とても攻めのバッティングだった。僕はストライクを多投するタイプだったので、質の高い球を投げる術を学んだ。打者が攻めのバッティングをしてきたときは、ストライクゾーン外に投げることも学んだ。日本の打者はコンタクト力が高いから、空振りを奪うにはボール球を投げることも学ばなければいけなかった」
日本での2年間でマーティンは92試合に登板し、2勝2敗、22セーブ、48ホールド、防御率1.12と圧倒的成績を収め、2016年には日本一に貢献した。「向こうに行って肩の力を抜いて、野球以外のことは心配しないでいられたことが、大いに助けになったと思う。日本の雰囲気はとてもいいし、大事な場面でのピッチングの仕方を学んだし、ファンの後押しもあった」。日本の緻密な野球、そして、選手を受け入れるファンの熱気で自信を取り戻したことが、要因としては大きいようだ。
(Full-Count編集部)