松井稼頭央2世どころか「10世くらい遠い」 西武・川野涼多の本音「監督に会いたい」

西武・川野涼多(写真は2021年)【写真:荒川祐史】
西武・川野涼多(写真は2021年)【写真:荒川祐史】

3年目に1軍で5試合経験して未熟さ痛感「疲れました」

「松井稼頭央2世」という大きな期待に応えられないまま、4年目を迎えた。2019年ドラフト4位で西武に入団した川野涼多内野手。指揮官の現役時代と同じ両打の遊撃手で入団時から注目を集めたが、今は3軍で汗を流す毎日だ。厳しい現実に直面している21歳が、胸の内を語った。

 ルーキーイヤーの2020年から2年間は1軍での出場はなかったが、3年目の2022年に1軍で5試合に出場し、プロ初安打も放った。「自分が通用しないとは全く思いませんでした。ただ、体負けしていると感じました」。慣れない1軍でのプレーは、体に疲労がたまった。「お客さんもたくさん入っていますし、各球団のトップ選手が集まっている。自分はちょっとしか試合に出ていないですが、疲れました」。レギュラーで出場している選手との体力の差を実感した。

 1軍にいる間はベテラン選手にも自ら積極的に質問をした。中でも大ベテランの栗山巧外野手は「考えて野球をやっていた」と手本だった。

「自分がどういうバッターなのか、理解した上で野球をやらないと迷ってしまうと教えられました。何ができないと1軍に残れないのか、それがわかっていなければいけない。自分はホームランバッターでも長距離バッターでもない。コンタクト率を上げて、安打、出塁率を稼がなくてはいけないと思っています」

かつては遊撃にこだわりも…考えに変化「出られるならどこでも」

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