大谷翔平のスイーパーは「球界最高」も…指揮官苦言「球種の選択に議論を」

アストロズ戦後の会見に臨んだエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:川村虎大】
アストロズ戦後の会見に臨んだエンゼルスのフィル・ネビン監督【写真:川村虎大】

大谷翔平は6回9安打5失点で今季2敗目

■アストロズ 6ー2 エンゼルス(日本時間3日・ヒューストン)

 エンゼルスの大谷翔平投手は2日(日本時間3日)、敵地・アストロズ戦で今季2敗目(5勝)を喫した。今季初めて「1番・投手」で投打同時出場したが、6回9安打5失点で降板。4者連続を含む6三振を奪ったものの、2被弾が響いてしまった。

 試合後、フィル・ネビン監督は、初回に3番アルバレスに先制2ランを許した1球に「いいスイーパーだったけど、直前に失投を投げてしまうと、2球目の失投を逃してくれることは少ない」と反省を促した。本塁打を許した1球は「よくないところに投げてしまった。球種の選択についても議論しなければいけない」と配球についても言及した。

 今季15本目のアーチを描いたアルバレスは「球界屈指の速球が得意な打者だが、ショウ(大谷)よりいい速球を投げられる投手は少ない」と大谷の球威に自信をのぞかせた。被弾した1球は「速球を投げるべきだったとは言わないし、間違った球種だったとも言わないけど、制球と球種選択は(打者を抑える)鍵になる」とバッテリー間で呼吸を合わせることを望んだ。

 ただ、捉えられた変化球にも絶大なる信頼があった。「スイーパーの空振り率と被安打の数字を見るといい意味で驚く。145回のスイング中、4回しか打たれていない。たまたま、その4回のうちの3回がホームランになっただけだ」と指揮官も仰天。大谷の投じるスイーパーは「球界最高の球種の1つだ。数字を見てほしい。何球か失投になっただけだ」と目線を上げた。

 さらに指揮官は「前回登板は(スプリットを)多投して効果的だったけど、今日はあまり見なかった。試合の終盤になって使用頻度が増すことが一般的だけど、今日はスプリットをあまり投げなかった」と指摘。次回登板での修正が期待される。

(Full-Count編集部)

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