大谷翔平が生み出した「信じられない光景」 3度のCY賞右腕が思い出す“狂喜乱舞”
復帰した2022年開幕戦で「大谷ルール」を目の当たりに
サイ・ヤング賞に3度輝いた剛腕も、大谷翔平投手の投打にわたる活躍ぶりには驚きを隠せないようだ。メッツのジャスティン・バーランダー投手が、2022年の開幕戦で初めて“リアル二刀流”を目の当たりにした時の衝撃を振り返り、「本当に信じられない光景だった」と語っている。
ニューヨークの放送局「SNY」が2日(日本時間3日)、公式ツイッターでバーランダーのインタビュー動画を配信。その中で大谷について聞かれた40歳のベテラン右腕は、「私が復帰したときに開幕戦はアナハイムで行われたんだけれど、そのとき初めて彼のプレーを目の当たりにした。初回に100マイル(約160.9キロ)を計測して、スタジアムが狂喜乱舞したんだ」とスタンドの熱狂ぶりを思い返した。
当時アストロズに所属していたバーランダーは、2020年9月にトミー・ジョン手術を受けた影響で2021年シーズンを欠場。その間に、先発投手がDH兼任で打席に立つことができる「大谷ルール」が作られ、大谷はアストロズとの開幕戦で「1番・投手」で出場していた。初回を無失点に抑えると、すぐさまに打席へ。バーランダーは「マウンドを降りて、ネクストバッターズサークルに立ったあと、打席に向かった。すると、またスタジアムが狂喜乱舞したんだ。本当に信じられない光景だったよ」と、身振り手振りを交えながら笑顔で語った。
その2022年シーズンで大谷は投手としての進化を見せ、15勝9敗、防御率2.33をマーク。打者としても34本塁打、95打点を記録し、二刀流としての完成度を増した。バーランダーもまた18勝6敗、防御率1.75をマークし、3度目のサイ・ヤング賞と見事に復活を遂げた。メッツに移籍した今季は右肩の炎症で出遅れ、2勝3敗、防御率4.25の成績ながらも、徐々に復調の兆しを見せている。「一流は、一流を知る」。メジャー屈指の右腕から見ても、大谷は傑出した存在に映っている。
(Full-Count編集部)