育成出身の新星、世界驚かせた快足が異次元の“爆速”披露 パの「一塁到達」トップ5
オリックスに現れた“育成の星”が4位にランクイン
続いて4位には、オリックスのルーキー・茶野篤政外野手が3秒88という堂々たるタイムで彗星のごとくランクインしてきた。昨年まで四国アイランドリーグplusの徳島でプレーしていたが、ドラフト会議で育成4位指名されオリックスに入団。春のキャンプで猛烈にアピールし、開幕前に支配下契約を勝ち取ったハングリーな選手だ。
育成指名選手としては史上初となる開幕スタメン出場を果たし、4月前半までは4割を超えるハイアベレージを維持した。その後、打率は徐々に落ちついてきているが、梅雨の季節や夏場の暑さを乗り切ることができるか? 脚力はそれを見定める試金石となるはずだ。
3秒85というタイムで3位になったのが、和田康士朗外野手(ロッテ)。まるで、みぞおちあたりから生えているかのように錯覚してしまう長い足を華麗にあやつり、ストライドの広いランニングで魅了する。いまや、パ・リーグ屈指のスピードスターといっていいだろう。
しかし、これだけの素晴らしい足をもってしても、まだレギュラーとして定着したシーズンがない。2021年には24個で盗塁王も獲得しているが、その多くは代走からの途中出場だった。
もちろん、勝負どころで起用される“切り札”としての役割は重要だが、これほどの足があるのならレギュラー奪取を狙わない手はない。課題とされていた打撃面をレベルアップさせるため、今シーズンは通算415盗塁を記録した大石大二郎氏(元近鉄)と同じ、グリップエンドに向かって徐々に太くなっていく形状のバットを使用している。