大谷翔平、6勝目のカギは“第2の魔球”? スイーパーでまた被弾…本人も反省の球種選択

スプリット表記はわずかに4球…空振りはゼロ

 気になるのが、スプリットの状態。この日、スプリットと表示されたのは、107球中わずかに4球。そのうち、2球は初回のアルバレスの打席で投じたものだった。1球目は外角高めに抜けた大暴投。2球目も悠々見逃された。空振りを取ることができず、被弾につながった。

 本人は「シンカー表記になっていたりするので。思っているよりかは(投げている)」と話していたが、5回のアルトゥーベの打席で投じた4球目のスプリットも内角に大きく抜けた。全4球とも空振りを奪えなかった。

 フィル・ネビン監督も「速球を投げるべきだったとは言わないし、間違った球種だったとも言わないけど、制球と球種選択は(打者を抑える)鍵となる」と振り返った。大谷自身も「もう少し真っ直ぐ、スプリットもそうですけど、有利なカウントで違う選択肢はもちろんあったんじゃないかな」と話していたが、スプリットで空振りを取れると判断しなかったようにも思えた。

 これで「投手・大谷」は3試合勝ち星から遠ざかっている。決め球のスイーパーが狙われている今、スプリットの“復活”に今後の命運がかかる。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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