大谷翔平の“異常さ”が記録マニアの常識超えた ルースとの比較は「もう終わった」
登板試合で2桁奪三振&盗塁「オオタニ以外にできない」
エンゼルス・大谷翔平投手は、3日(日本時間4日)時点で投げては5勝、打ってはア・リーグ2位タイの15本塁打と、今季も投打にわたる活躍を続けている。その大谷の記録を語る上で常に比較対象として語られるのが、投げては通算94勝、打っては通算714本塁打のMLBのレジェンド、ベーブ・ルースだ。
しかし、MLB公式サイトの記者で記録マニアとして知られるサラ・ラングス氏は、戦前の大打者をリスペクトしながらも「オオタニさんとルースとの比較は、今の時点ではもう終わったこと」とし、“リアル二刀流”で規格外の活躍を見せる大谷を絶賛している。
米ポットキャスト番組「ファウル・テリトリー」の中で、元メジャーリーガーのAJ・ピアジンスキー氏、元「MLBネットワーク」司会者のスコット・ブラウン氏と共に大谷について語り合ったラングス氏。「僕らは彼(大谷)の真価をきちんと評価できていない」というブラウン氏の言葉に、ラングス氏も同意。「彼はとてつもなく強い打球を打つし、とてつもなく力のある球を投げます。幸運にも、ベーブ・ルースと比較する時期はもうとっくに過ぎていると思います」とし、次のように続けた。
「ルースを軽視するつもりはありませんが、ルースは100マイル(約161キロ)の球を投げていなかったし、(打席で)100マイルの球を投げられてもいなかった。当然ながら450フィート(約137メートル)超の打球の飛距離を出してもいなかった。とにかく(大谷は)驚異的なんです。登板試合で二桁の三振を奪って盗塁も決める。誰がこんなことできますか? できませんよ、ショウヘイ・オオタニ以外は」
ラングス氏もブラウン氏も、「僕らが生きている間に、このようなもの(大谷のような活躍)を、2度と見ることができないかもしれない」と口を揃えた。MLBに精通した識者たちの言葉からも、いかに大谷が、現在進行形で野球の歴史を変える偉業を成し遂げているのかを、うかがい知ることができるだろう。
(Full-Count編集部)