朗希に投げ勝った24歳右腕は「現時点でエース」 専門家が絶賛した“2種類の魔球”

1軍復帰した5月21日の広島戦から3戦3勝、23回1/3を2失点(自責1)

 新井氏が注目したのはカウントによって使い分けるフォークだ。長身から投げ下ろす直球はもちろんだが「ストライクを取るチェンジアップのような軌道と、勝負所では佐々木朗ばりの落差のあるフォーク。これを使い分ける制球力がある」と指摘。力のある直球で押し込み、2種類のフォークでカウントを整える。本格派右腕としてのポテンシャルを存分に発揮している。

 一方で新井氏は「佐々木朗の投球も見事だった」と口にする。5四死球と制球を乱す場面もあったが「4つの四球のうち、2つは三振といってもおかしくない際どい球だった。球数制限がある中で2つのボール判定は大きかった。1イニング近く余分に投げる形になった」と、右腕をかばった。

 才木は開幕ローテ入りを果たすも、5試合で1勝3敗と結果を残せず2軍に降格。ファーム調整を経て、復帰した5月21日の広島戦からは3戦3勝で23回1/3を2失点(自責1)と、危なげない投球を見せている。

 チームはエースの青柳が不振で2軍調整中。抜群の安定感を誇る才木を新井氏は「現時点ではタイガースのエースといえる内容。堂々とした投球で残りのシーズンで中心投手になる可能性は十分にある」と、大きな期待を寄せている。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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