西武のドラ1大砲候補が直面する「時間との戦い」 1軍生き残りへ…求める“結果”

松井監督「自分の良さを出してほしい」迫る中村剛也の1軍復帰

 1軍出場なしに終わった昨年、2軍イースタン・リーグでは10本塁打を量産。今季も1軍昇格前に5本塁打をマークしていたが、1軍での今季1号は喜びもひとしおだろう。続く7回2死一塁の第3打席では、柳の外角低めのカーブを引っ掛け、ボテボテの三ゴロ。ただ115キロの巨体を揺すって一塁を駆け抜け、内野安打にしてみせた。ここでも松井監督は「まさに大技小技……」と口元をほころばせていた。

 1軍で主軸を張る重圧と戦う日々。松井監督は「まだ荷が重いかもしれないけれど、そこは気にせず、ベッケンには結果よりも自分の良さを出してほしい。あとはメンバー全員で戦っていければ」と気遣う。

 ただし、与えられたチャンスは“期限付き”である。中村がこの日から屋外でのフリー打撃を再開し、1軍復帰へ向けてカウントダウンが始まった。松井監督は「実際に(ファームで)試合に出てバットを振ってみてからの判断になりますが、(昇格が)来週の可能性もあるでしょうね」と、早期復帰の可能性を口にした。中村と入れ替わりで1軍に昇格した経緯があるだけに、渡部が生き残るには、それまでに確固たる結果を残す必要がある。

「しっかりチャンスをものにして、中村さんと交代というふうにならないように、やっていきたいと思います」。スケールの大きいスイングと人懐こい笑顔が魅力の24歳は、残された時間との戦いに挑む。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY