日本ハムは「ひょっとしたら、ひょっとする」 専門家も注目…浸透する新庄イズム
野田浩司氏「非常に面白いチームになってきている」
■日本ハム 4ー3 阪神(10日・エスコンフィールド)
パ・リーグを新庄ハムががさらに面白くする。日本ハムは10日、本拠地エスコンフィールド北海道での阪神戦に4-3で勝利。セ・リーグ首位相手に連勝して、カード勝ち越しを決めた。まだ借金5でパ・リーグ4位だが、野球評論家の野田浩司氏は「今年の日本ハムは、ひょっとしたら、ひょっとする要素を持ったチーム」と高評価。ここからの巻き返しも十分あり得るとの見方だ。
初回にマルティネスの適時二塁打で先制。2回には伏見、3回にはマルティネスにソロアーチが飛び出し、加点した。先発・伊藤が4回に同点とされたものの、8回に江越の二塁打を足掛かりに、売り出し中の加藤豪が中前適時打を放ち、勝ち越し。9回は守護神・田中正が打者3人でピシャリと封じてゲームセットだ。
守備も光った。5回2死二塁で阪神・中野の右前打を処理した右翼の万波が強烈なレーザービーム送球で、勝ち越しを阻止。ゲームの流れを渡さず、今季無敗を誇っていた阪神の先発・大竹に黒星をつけた。岡田阪神に対して、まさに総合力で勝利をつかんだが、野田氏も日本ハムにはチームとしての成長を感じているという。
「負けるにしても接戦が多いし、非常に面白いチームになってきている。先発の伊藤、加藤貴、上沢はパを代表する先発ピッチャーだし、さらに(リーグトップタイ6勝の)鈴木もいる。北山もよくなっている。抑えにも田中正がはまった。いいボールを投げている。真っ直ぐの角度がいい。打線も加藤豪が加わったのは大きい。これから(故障から)清宮も戻ってくるだろうし、もう春先の日本ハムとは違いますよ」