見たくない“バックスクリーン” 開幕からまさかの不振…山口航輝が立ち向かう壁
ファームでの調整経て徐々に復調「いい感じになっているかなと思う」
ファームでは、サブロー2軍監督から「もっと振り回せ」とのアドバイスも受けた。「ボールを見てしまうと後手後手にまわってしまので、自分から仕掛けるようにして、いい感じでファームで打てるようになりました。上がってきてからもちょっとはいい感じになっているかなと思う」。空振りしようとも、初球から自分のスイングをかけていく“荒々しさ”を徐々に取り戻してきた。
復帰後は、13試合で4本塁打と状態は上向き。11日の広島戦(ZOZOマリン)では先制の5号満塁弾を放って勝利に貢献するなど、存在感を発揮している。「試合には出してもらっているので最低限のことはやらないといけないですし、高い数字を見ても、ここまで来たらしょうがないと思っているので、あまり先を見過ぎず、毎日コツコツやっていきたい」と前を向く。
昨季の爆発を経て、マークが厳しくなるのは真の強打者に成長するための壁とも言える。今季は自身の応援歌も作成されるなど、ファンからの注目度も高い。打率が低くても、期待したくなる魅力がある。残るシーズン4か月、必死にもがき続ける。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)