6月好調、巨人は何が変わった? 原監督ニンマリ…若手効果で広まる“危機感”

原監督「去年はお尻に火をつける人がいなかった」

 一方、2番打者のスポットはまだ流動的だが、最近6試合では1番を坂本勇人内野手が担っている。原監督は「勇人も丸(佳浩外野手)も、いい感じになってきた。(打順は)開幕時も固まっていると思っていたけれど、固まっていなかったというのが実情でね。1人1人のコンディションが少しずつ上がりつつあるというところだと思います」とボルテージを上げる。

「若い力が加わっていることが、大きな刺激になっているのではないでしょうか」と原監督はみる。秋広、ドラフト4位ルーキーの門脇誠内野手、21歳の中山礼都内野手らの名前を挙げ、「彼らが非常にいい戦力になってくれている。それで(実績のある主力が)おちおちしていられないと思ってコンディションを上げてきたのであれば、監督としてありがたい」と語る。

 昨季2年ぶりに規定打席数を突破した吉川尚輝内野手は、13日まで3試合連続でスタメン二塁の座を中山に譲り、復帰したこの日は3打数1安打1四球と奮闘した。指揮官は「だから彼も、去年あたりはお尻に火をつける人がいなかったけれど、おちおちしていられないという風になっているのではないかな」とニンマリだ。

 若手に刺激を受けて、中堅・ベテランも覚醒。報道陣から「手応えを感じているのでは?」と聞かれた原監督は、「いやいやまだ、水の中でこうやっている感じですよ」と手のひらを握ったり、開いたりしてみせた。だが、その表情には余裕が漂っているように見えた。

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