中学硬式の強豪が全員に配る“教科書”には何が? 重視する野球IQ…「進学先で生きる」
ノートを利用して野球を“復習”する環境作り
子どもたちの「なぜ?」に、大人が明確な答えを提示する必要があると実感している。「昔はセンスの一言で片付けられていたものが、今ではそうではなくなっています」。理論に基づいた技術論、試合中の考え方などについても口に出し、選手に伝えている。
「当たり前のことを、いかにかみ砕いて子どもたちに伝えられるか。学校の先生も教科書があるから教えられます。野球も同じで、興味があるなら子どもたちも家に帰って勉強します。チームの考えは口頭でも伝えますが、子どもは忘れがち。ノートを見て復習できる環境を作っています」
グラウンドでは身振り手振りで選手一人一人に細かく指導し、練習後はホワイトボードを使った座学も行う。「進学先で野球を知っていることは必ず生きていく」。中上監督は「心・技・体」を兼ね備えた選手育成を重視し、野球界の発展に力を尽くしている。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)
少年野球指導の「今」を知りたい 指導者や保護者に役立つ情報は「First-Pitch」へ
球速を上げたい、打球を遠くに飛ばしたい……。「Full-Count」のきょうだいサイト「First-Pitch」では、野球少年・少女や指導者・保護者の皆さんが知りたい指導方法や、育成現場の“今”を伝えています。野球の楽しさを覚える入り口として、疑問解決への糸口として、役立つ情報を日々発信します。
■「First-Pitch」のURLはこちら
https://first-pitch.jp/