野球で“強くなる”には? 初の全国4強…大学指揮官が重視する「人としての土台」

白鴎大・藤田慎二監督【写真:中戸川知世】
白鴎大・藤田慎二監督【写真:中戸川知世】

白鴎大の藤田慎二監督は今年1月に就任…全日本選手権で初のベスト4に導いた

 大学野球の現場を取材していると、チームの成長や躍進の要因として「文武両道」や「日頃の生活面」を挙げる指導者は多い。この春、東京六大学で3季連続優勝を果たした明大の田中武宏監督も「どこの大学もそうだと思いますが、野球が上手いだけでは絶対に無理。(チームの)競争が激しい中で、勉強もしっかりやる。野球は1人の力では絶対に勝てませんから」と強調する。

 その明大に、全日本大学選手権準決勝の舞台で挑んだ白鴎大の藤田慎二監督もそうだ。0-6で敗れたものの、終盤まで接戦を演じた。創部初の全国4強入り。その要因を問われ、真っ先に挙げたのは「挨拶や礼節を大切にしてきたこと」だった。

 白鴎大足利高、白鴎大、七十七銀行と内野手として球歴を刻んできた藤田監督は2008年に母校・白鴎大足利高の監督に就任。2008年夏、2014年春の甲子園に出場し、今年1月に白鴎大の指揮を託された。

「『姿すなわち心、心すなわち姿(姿即心、心即姿)』という言葉があるように、普段の生活習慣が必ずプレーになって現れてくる。私はその考え方を大切に指導しています」

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