打率1割&HRゼロでも「100タコしてもいい」 首脳陣が覚醒確信…18歳に秘める資質

新井監督との約束「100タコしてもいいから思い切り振れ」

「監督からは『たとえ100タコしてもいいから思い切り振ることを忘れないように』と言われました。それは打席で強く意識しています」。内田に求められているのは目先の短打ではなく、見る者の心を奪うような長打。将来は、カープの4番を担うスケールの大きい打者に育ってほしいという指揮官の期待が、原動力のひとつとなっている。

 日々指導する新井良太2軍打撃コーチも、無限の潜在意識を秘めた18歳の成長を後押しする。「フルスイングは徹底させています。ただ、自己満足はダメ。理にかなったスイングをしていこうと理詰めで説明するようにしています。間違いなく近い将来、チームの軸になれるポテンシャルを秘めた選手なので、しっかりサポートしていきたい」と期待を口にする。

 2022年シーズン以降、1軍の4番は主に助っ人外国人が担っている。ただ、カープが強かった時代には“和製の4番”が君臨していた。山本浩二、新井貴浩、鈴木誠也……。脈々と広島に受け継がれる「4番の系譜」を受け継ぐ存在になれるか。1年目から存在感を放つダイヤの原石から目が離せない。

(真田一平 / Ippei Sanada)

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