大谷翔平は1人で「586HR+286勝」に匹敵 殿堂入り級の“衝撃数字”に米メディア仰天
米放送局記者が大谷の打撃好調の要因を分析
エンゼルス・大谷翔平投手は、20日(日本時間21日)にア・リーグの週間MVPに選出されるなど、特にここ最近の活躍ぶりには目を見張るものがあるが、そうした絶好調の“リアル二刀流”を米国メディアが改めて分析。過去の名選手と成績を比較しながら、「殿堂入りしている打者と投手に匹敵する」と驚きの反応を見せている。
米放送局「MLBネットワーク」のトム・ベルドゥッチ記者が、マイク・トラウト外野手と入れ替わって2番打者に入った6日(同7日)以降の大谷のバッティングに着目。「打順をひっくり返して以降、13試合で9本塁打。私の目に留まったのは、彼の打席でのアプローチです。広角に打っており、特にセンターと逆方向に打てている」と分析。そして、「彼は現在、キャリアの中でも最も三振率が低く、真っ直ぐを少し引き付けて打っている。だから、打球がセンター方向や左中間方向に飛んでいるんです」と、後ろに強打者が控えることによる大谷への効果について言及した。
続いてベルドゥッチ氏は、18日(同19日)時点での大谷の通算成績と、過去に米国野球殿堂入りしているレジェンドたちの成績を比較。打撃については「デビューから638試合経った時点で、フランク・ロビンソン(の同試合数時点)に匹敵する内容です。OPS(.902)はほぼ同じ、そして長打率(.544)は全く同じなんです」と、MLB史上初めて両リーグでMVPに輝いた強打者と肩を並べる成績だと説明。さらに投手成績についても、「77試合に登板(34勝)していますが、その時点での投手成績はジム・パーマーに匹敵します」と、サイ・ヤング賞3度の右腕の成績と互角であると語った。
ロビンソンもパーマーも、資格を得たその年に殿堂入りを果たした名選手だが、「彼(大谷)1人で(この)2人を合わせた選手だということ。常軌を逸しています」とベルドゥッチ氏。大谷は現在、最高の状態にあると見立てており、“レジェンド級”の活躍で現地メディアを驚かせる日はまだまだ続きそうだ。
(Full-Count編集部)