「昂也を見といて」コーチの予言的中 2軍戦で9失点大炎上からの“復活劇”
7年目左腕・高橋昂也が復活の一歩を刻む
その姿からは、かつての力強さと躍動感が伝わってきた。6月も中盤に入り、夏の気配を感じさせる山口・由宇球場。広島の高橋昂也投手が16日のウエスタン・リーグの阪神戦の7回からマウンドに上がった。
試合前、畝龍実3軍統括コーチは「今日の試合は昂也を見といて。良くなっているから」との言葉を残していた。その期待通りの快投。高橋は力強いストレートを連発し、2回を無失点に抑えた。
「ストレートのキレが戻ってきたのが一番の収穫です。右打者の内角にも狙ったところに投げることができました」と、確かな手応えを口にした。質の良い直球を投げられるようになったことで変化球が生き、打者の反応を確かめる心の余裕も生まれた。
この日の最速は147キロ。許した安打は内野安打の1本だけ。打者は差し込まれる場面が目立ち、凡打の山を築いた。「思うような球を投げられず、この1か月、投球フォームを見直してきました。今日はノビのある球を投げることができ、フライアウトもファウルも思った通りに取れました」