大谷翔平は「現代のベーブ・ルース」 “ライバル”がマスク越しに見た打席での凄み

現時点では10本差も2021年と同ペース「僕自身は競うのが好き」

 2021年にブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手も含めて3人で争った熾烈な本塁打争いは日本のファンの記憶にも新しいだろう。この年、6月が終了した時点で大谷が28本、ゲレーロJr.が26本と競っていたが、ペレスは16本と大差を付けられていた。それが、8月12本、9月10本と猛追。結果、ゲレーロJr.と並んで48本で本塁打王に輝いた。

 今年も現時点では大谷が24本、ペレスが14本と10本差を付けている。ペレスは「まずはチームの勝利が一番だけど、個人的な目標もある。僕自身は競うのは好きだからね」と“キング争い”への参戦をひそかに狙う。

 そして、もう一つ、楽しみにしているのがオールスターだ。コロラドで行われた2021年は、ア・リーグの先発捕手として大谷とバッテリーを組んだ。「僕は2年前の球宴でオオタニの球を受けたんだ。あの年はとても楽しかった」と自慢げ。「彼の球を受けたいね」と再現を願う。

 この年、2人は本塁打競争に参加したが、共に初戦で敗退。ペレスは「招待されれば、出たいね」と参加意思を表明し、リベンジを誓う。2021年に日本を沸かせた本塁打王争い。大谷の独走を阻止するライバルの存在があれば、今年もさらに盛り上がることだろう。

著者プロフィール
〇川村虎大(かわむら・こだい)1998年2月、茨城・土浦市出身。土浦一高から早大に進学。早大では軟式庭球部に所属するかたわら、ソフトテニス専門誌に寄稿。2021年からFull-Countに所属し、2023年からエンゼルスを中心にMLBを取材。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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