CY賞→防御率9.20に大転落…35歳のどん底2年間 奇跡の復活へ前進「速球を取り戻した」
2015年に20勝を挙げサイ・ヤング賞に輝いたダラス・カイケル投手
2015年にサイ・ヤング賞に輝いた左腕ダラス・カイケル投手が、現在苦しいキャリアを送っている。カイケルは22日(日本時間23日)、ツインズとマイナー契約を結んだことが報じられた。米移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」の記事によると、ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者がツイートで報じ、ツインズのロッコ・バルデリ監督も契約を認めたという。
アストロズ時代の2015年に20勝を挙げてサイ・ヤング賞を獲得。2017年には14勝、2018年は12勝をマークしたカイケルだが、その後の下り坂だ。過去2シーズンは特に苦しみ、ホワイトソックス、ダイヤモンドバックス、レンジャーズの3球団を渡り歩き、計222回2/3を投げて防御率6.35と成績は急落した。
2022年は14試合、60回2/3を投げて94安打を浴び、31個も四球を与えて、防御率9.20。オフにはレンジャーズを自由契約になった。2勝9敗「トレード・ルーマーズ」の記事によると、昨年のカイケルの平均球速はキャリアワーストの87.8マイル(約141.3キロ)、与四球の割合(10.2%)も新人の2012年(10.3%)以来となる悪い数字だったという。まさに、どん底の2年間だった。
とはいえ、復調の兆しも見えているようだ。カイケルは最近は、シアトル郊外の施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングをしてきており、施設のピッチングディレクターのツイートによれば「速球の球速とシンカーの変化を取り戻し、スイーパーを改良した」そうだ。まずは3Aで結果を残し、「先発ローテーションの後方、あるいは複数イニングをカバーするリリーバーとして投げることができれば、ツインズとしても喜ばしいことだろう」と記事では言及している。徐々に光も見えてきている35歳の左腕は、かつての輝きを取り戻せるだろうか。
(Full-Count編集部)