PO圏内と0.5差も…好調の元全米ドラ1が途中交代 エ軍“野戦病院化”でよぎる昨季の悪夢
モニアックが9回の守備から途中交代、指揮官「彼は大丈夫」
■エンゼルス 2ー1 Wソックス(日本時間27日・アナハイム)
激しいプレーオフ争い繰り広げるエンゼルスが、ここにきて正念場を迎えている。6月に入って野手の故障者が続出。26日(日本時間27日)の本拠地ホワイトソックス戦では2-1でサヨナラ勝利を収めたが、ミッキー・モニアック外野手が股関節の違和感で9回の守備から退いていた。
「1番・右翼」で先発出場したモニアックは初回の第1打席で右前打を放ったが、その後は凡退。8回の第4打席で空振り三振に倒れると、9回にレンフローに代わった。24日(同25日)の敵地・ロッキーズ戦で右中間を割る安打で二塁を回った際につまずいたが、その時に股関節を痛めたという。ネビン監督は「少し股関節に違和感を覚えたが大丈夫。明日は出場する」と軽傷を強調。一方で「普段通りに動けているというわけではない」とも明かした。
2016年ドラフト全体1位指名でプロ入りしたモニアックは昨夏のトレードで加入。今季途中に昇格すると、規定未満ながら打率.333、OPS1.054と好成績を残している。レンフロー、ウォード、トラウトらがいる中、ネビン監督も「彼のせいで、スタメンを考えることが難しい。とてもいいことだ」と嬉しい悩みを明かしていた。
チームは6月に入り、新人ネト、レンドンが負傷者リスト(IL)入りし、ウルシェラは今季の復帰が絶望的になっている。昨季は5月中旬から故障者が続出し、球団ワースト14連敗。早々にポストシーズン争いから脱落した。今季はエスコバー、ムスタカスを緊急補強するなど、プレーオフ進出へ本気ぶりがうかがえる一方で、モニアックが万が一、離脱すれば痛手なのは間違いない。
大谷も21日(同22日)の前回登板後、「もちろん中軸で打っている選手がやっぱり打たないと」と責任感も口にしていた。エンゼルスはワイルドカードでのプレーオフ出場圏内のチームと0.5ゲーム差。9年ぶり進出へ、真価が問われる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)