DeNAの“癒し系新助っ人”が楽しむ日本文化 驚いた大阪での「慣れない」ルール
ウェンデルケンは勝利時のサインボール投げ入れで日本語の一言を添える
DeNAの新助っ人といえば、トレバー・バウアー投手が話題をさらっているが、JB・ウェンデルケン投手も忘れてはならない。チームが勝利した際に行うスタンドへのサインボール投げ入れでは、慣れない日本語メッセージを一生懸命したためる健気さと柔らかな表情にハマるファンが続出。自身のYouTubeチャンネルでは、家族で日本文化を満喫するほのぼのさがジワジワと人気を呼んでいる。そんな癒し系右腕の素顔と、満喫する“日本生活”に迫った。
「本当に日本が大好きです。色々なことを学びたいと思っています」
ウェンデルゲンは、そう言葉に力を込めた。「ヤレバデキル!!」「ねばる」「ありがとう」「ひげ」「献身」「成功」「ブルドッグ」……。サインボールにはこれまで、意味のありそうなものから謎のものまで、様々な言葉を記してきた。お気に入りの言葉はというと「『力』です。理由? メッチャイージー」と白い歯を見せた。
なぜ日本語を書くようになったのか。「日本の文字に最初から興味があって、4月の遠征のときにチームメートと書く真似をして遊んでいました。その後、本拠地に帰ってきて書いてみようかなと思って始めたのがキッカケです」と説明する。
書く言葉は同僚からもらい、それを自身で調べて見よう見まねでボールに書く。ひらがな、カタカナどころか漢字も書いているが「なかなか上手になっていないんです。書き順もまだまだですし、これからです」と目指すレベルは高い。
宮島で“洗礼”も…お気に入りは広島「色々な歴史や文化がある街」
プライベートでは、時間があれば積極的に日本文化を堪能する。先日の広島遠征では家族で宮島へ。「鹿に囲まれて、持っていたビニール袋を外側からかじられました」と“洗礼”を受けながらも「広島は悲しい歴史もある街だと思いますが、色々な歴史や文化がある街という意味でも、今一番お気に入りの場所です」と話した。
ほかにも、自身のYouTubeでは横浜市の動物園「ズーラシア」や横浜赤レンガ倉庫を訪れてみたり、原宿では巨大なレインボーわたあめを食べてみたり……。2歳の愛娘の話になると「うちの家族の光。とろけてしまうよ」とデレデレなウェンデルケンは「家族の時間や経験を記録している感じです」と微笑ましい日常を公開している。
「もっと自分から日本文化に溶け込みたいと思っているので、生活していて『え!?』と思うようなことはありません」と全てを受け入れる頼もしさを持つ。しかし「実は1つだけビックリしたことがあります。大阪でエスカレーターに乗ったとき、(立つ位置が)関東とは違って右側。これには慣れなくて、いつも『逆だよ』と教えてもらいます」と苦笑いした。
自身のツイッターではファンから日本のオススメを紹介してもらい、大量のコメントをもらっているのだという。「たくさん出てきて選ぶのが難しいんですが、やはり文化に溶け込みたいなと思っているので、日本文化に触れられるようなことをこれから選んでやっていきたいなと思っています」とニッコリ。メジャー通算144試合登板という実績を誇りながら、新たな戦いの場となった異国の地に馴染もうと何でも挑戦する姿は、多くのファンを心を惹きつけている。