“未所属”選手に71億円　大型補強実らず低迷…衝撃リストにファン「ドブに捨てた」

535億円のうち、実に約71億円は“在籍していない”選手への支払い

　昨年オフに大型補強を敢行したメッツが苦境に陥っている。4日（日本時間5日）時点で38勝46敗の借金8。厳しい状況が続くなか、米メディア「CBSスポーツ」のダニー・ヴィエッティ氏がツイッターに投稿した、ある年俸リストが注目を集めている。これを見たファンから「これは酷い」「えげつない」「野球オーナーはお金をドブに捨てても気にしない」と落胆の声が続出している。

　メッツの今季年俸総額はメジャー球団でトップの3億6990万ドル（約535億円）。しかし、535億円のうち、実に約71億円が、メッツに“在籍していない”選手に支払われている事実をヴィエッティ氏が投稿で紹介した。

　目を引くのはロビンソン・カノ内野手に支払っている2025万ドル（約29億2700万円）。2022年に退団しているが、契約を2023年まで残しているため、退団後も残り4470万ドル（約60億円）を支払う義務が生じている。この事実にファンは「2000万ドルをカノに支払っているとか、笑いが止まらないよ」と呆気にとられている。

　昨季オフ、オリオールズに移籍したジェームズ・マッキャン捕手、今季シーズン途中に大谷翔平投手が所属するエンゼルスに移籍したエドゥアルド・エスコバー内野手もメッツが年俸を負担。マッキャンは1100万ドル（約15億9000万円）、エスコバーは910万ドル（約13億1500万円）と2人合わせて約29億円の負債となっている点にも驚かされる。

　そして痛恨の極みは59歳を迎えるブレット・セイバーヘイゲン氏、60歳を迎えるボビー・ボニーヤ氏への支払いがいまだに残っている点。1999年に解雇したボニーヤ氏に至ってはいまだに2億円近い金額を支払っており、ファンも「ボビー・ボニーヤは忘れられないよ」と皮肉まじりにコメントしている。

　メッツに所属していない選手に支払う金額だけで総額約71億円。この事実を知ったファンからは「笑ってしまう」「お金で幸せは買えない」「ほぼアスレチックスの総年俸だ」「メッツが私たちにも借金がないか、確認すべきだ」と辛辣なコメントが飛び交っている。メッツは残りシーズンで挽回し、ファンの溜飲を下げることができるだろうか。

（Full-Count編集部）