“大誤算”だった躍進「想像できない」 失速予想も…常識を覆す大谷翔平の底力
殿堂入り右腕のスモルツ氏が称賛「壁にぶち当たったり、そんな兆しは全く見せない」
エンゼルスの大谷翔平投手は、前半戦を投手として7勝4敗、防御率3.32、野手として打率.302、32本塁打、71打点で終えた。二刀流での躍動ぶりに、1996年ナ・リーグのサイ・ヤング賞で殿堂入りも果たしている通算213勝154セーブ右腕ジョン・スモルツ氏も「想像できない」「称賛に値する」などと褒めちぎった。
米スポーツ局「FOXスポーツ」でアナリストを務めるベン・バーランダー氏のポッドキャスト番組「フリッピンバッツ・ポッドキャスト」に出演したスモルツ氏は「正直言って、今年は少し失速すると思った。人間が昨年のようなことを経て、翌年同じような活躍をしたり、それを超えるなんて想像できない。だがそうなるペースだ」と進化を続ける大谷の姿に驚きを口にする。
特に輝いたのが6月だった。27試合で打率.400、16本塁打、32打点、OPS1.473という歴史的活躍に「どこかで壁にぶち当たったり、ちょっと疲れが出たりがあるはずなのに、そんな兆しは全く見せていない。あの1か月は永遠に生き続ける。彼が投打にわたり脅威だったあの月の内容を、誰かが繰り返すとは思えない」と今も信じられない様子だ。
しかし故障者続出のチームは、トラウトまで左有鈎骨骨折で離脱。5連敗で借金1と苦境に立たされている。「チームメートのトラウトが負傷したのは不運だし、ポストシーズン進出に向けて骨の折れる日々になることも不運だが、どうにかしてエンゼルスが(ポストシーズン進出の)道を見つけてくれるよう願っている。彼は全米の注目を浴びるに相応しい選手だからだ。オールスターゲームに出場する以外でも、だ」と大谷が初めてポストシーズンに進出することを願っていた。
(Full-Count編集部)