4.5万人に口説かれた大谷翔平　球場包んだ“地響き”に相手は感銘「HRなら会場爆発」

大谷翔平の打席で沸き起こった「シアトルに来て」の大合唱

　11日（日本時間12日）のオールスター戦、エンゼルス・大谷翔平投手が打席に立った際に沸き起こった「カム・トゥ・シアトル（シアトルに来て）」の大合唱は、球宴の話題をさらった。対戦投手もメディアも前例を見ない“地響き”に心を打たれた様子だ。

　球宴を支配した大合唱にMLB公式サイトは「『シアトルに来て！』：オオタニ、オールスターゲームでマリナーズファンに口説かれる」と着目。「マリナーズファンはあまりに大きな声を出して主張したため、その声はFOXの中継を“ジャック”してしまった」と球場を包み込んだ大歓声を紹介した。

　対戦した投手も“大谷チャント”に驚きを隠せなかった。ダイヤモンドバックスのサック・ギャレン投手は大谷を空振り三振に打ち取るも「観客は彼についていて、スタンディングオベーションが起きて、会場は大盛り上がりだった。僕は『ここで彼にHRを献上したら、会場が一気に爆発してしまう』という感じだった」と投球に相当の集中力を要したと語った。

　また、本拠地移転問題に揺れるアスレチックスのブレント・ルッカ―外野手も、二刀流が醸し出す空気に感服した1人だ。「4万5000人（会場のファン全員）が彼らの街に来てほしいと思っているのを知るのはけっこう粋な気分だろうね。あれは本当に粋な瞬間だった。あれもまた、あるチームのファンがひいきのチームへの情熱を表した例だった。だからこそ野球、そしてスポーツ全般は特別なんだ」と大谷がもたらす影響力の大きさを称えた。

（Full-Count編集部）