“勝利の女神アナ”も解けぬエ軍の呪い 大谷翔平は無念の5敗目…移籍騒動再燃
大谷は6回途中5失点で5敗目、降板時の首振りは「自分自身が思い通りではなかった」
■アストロズ 7ー5 エンゼルス(日本時間15日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は14日(日本時間15日)、本拠地・アストロズ戦で6回途中5安打5失点(自責4)で5敗目を喫した。バットでは5打数2安打で打率.303。チームは今季ワースト6連敗を喫して借金2となった。ポストシーズン進出圏内から6ゲーム差と離された。
ポストシーズン争いへ踏ん張りたいところで主砲・トラウトが戦線離脱するなど負傷者が続出。ここ10戦9敗と急失速し、米メディアから「エンゼルスは呪われている」と揶揄されていた。「勝利の女神」も“呪い”を解けなかった。フジテレビの佐久間みなみアナウンサーがエンゼルスタジアムへ。ロッテ・佐々木朗希の完全試合、大谷の初のグランドスラムに現場で遭遇した強運の持ち主だ。
米ペンシルベニア州に居住した経験を持つ25歳。流暢な英語力を駆使してネビン監督、アストロズ・ベイカー監督らに直撃した。これは8勝目も間違いなし……といきたいところだったが、5回0/3で5安打5失点。最速98.0マイル(約157.7キロ)。右手中指の爪の影響もあって本調子には程遠かった。試合後、佐久間アナから「離脱者が多い中でチームをどうやってチームを導いていかれますか?」との問いかけに、大谷は「まずは自分がやれることをやるしかない。明日からはDHだと思いますけど、やれることといったら四球、ヒットを打つ、ホームランを打つということしかできないので」と答えた。
被打率.192は両リーグトップ、139奪三振はリーグ2位となったが、勝利を求める大谷は決して喜べないだろう。4失点目を喫した際には膝に手をつき、降板時には首を横に振って絶叫する場面もあった。「自分自身が思い通りではなかった。あそこも抑えて、先頭をしっかり切ってというところだった」。アストロズ、ヤンキースとポストシーズン争いをするチームと激突する。負けが込めば、8月1日(同2日)のトレード期限まで周囲がより騒がしくなりそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)