婚約者とランチ中だろうが「関係ない」 監督から“強制着電”で舞い込んだエ軍昇格
26歳トレイ・キャベッジ、8回のチャンスでメジャー初打席も…
エンゼルスのトレイ・キャベッジ内野手が14日(日本時間15日)、本拠地でのアストロズ戦でメジャーデビューを果たした。この日に傘下3Aのソルトレークから昇格し、早速8回に代打で出場。突如電話で昇格を伝えられたようで「クールな瞬間だった」と振り返った。
思わぬタイミングで吉報を受け取った。試合前、報道陣の取材に「フィアンセと代理人と一緒にランチをしていたときに、3Aの監督から電話があった」と説明。当然周囲は騒がしい状況で「『公共の場にいるんだけど』と言ったら、『関係ない』と言われた」と笑顔で説明した。
念願のエンゼル・スタジアムに足を踏み入れ、足早にフィル・ネビン監督のもとへ。「監督室に直行したので、(昇格後)最初に会った人だ。礼儀は大事だから、必要な人と握手をした」と語り、報道陣を笑わせた。
家族の反応を問われると「面白い話がある」と自ら話題を提供。「私が乗る飛行機が30分遅れたから、家族の方が先に着いた。(時間がもったいないので)さっさとレンタカーをピックアップするように指示をした。私と同じくらい興奮していた。(家族は)カリフォルニアに行くのは初めてだから、行かないといけないと言っていた」と、“観光気分”も手伝って相当な喜びようだったという。
2点を追う8回1死一、二塁のチャンスで迎えたメジャー初打席は、初球を打って二ゴロ。初安打はお預けとなった。チームは今季ワーストの6連敗でプレーオフへの戦いは厳しさを増している。ナイスキャラクターの26歳が、チームを救う起爆剤となれるか注目だ。